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当院では、最も広く普及している硬膜外麻酔法を採用しています。硬膜外麻酔は、痛みだけを軽くし意識ははっきりしておりますので、産むときの実感があり産声を聞くこともできます。
硬膜外麻酔では、薬が胎盤を通って赤ちゃんへ届くことがほとんどないことから、赤ちゃんが眠ったまま、あるいはうまく呼吸が出来ない状態で生まれてくることはほとんどありません。
歯科治療と同じ流れで、はじめにごく細い針で皮膚の麻酔をします。その際チクッとした痛みはありますが、その後は背中を押される感じがあるだけです。最終的に身体に残るのは0.5mmほどの柔らかい管だけです。
産後の神経障害は、赤ちゃんの頭とお母さんの骨盤の間で神経が圧迫されることや、お産の時の体位が原因で起こることが圧倒的に多く、麻酔との関連はないと言われています。
ごく稀ですが、血液が固まりにくい体質の方が背中に麻酔を受けると、神経の障害が残る可能性があるため、事前に採血でチェックしていただきます。また、背骨に変形がある方や脊椎手術の既往がある方も、個別に相談が必要です。
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以下に記載した合併症はいづれもめったに起こらない合併症ですが、可能性がゼロではありませんので、慎重に分娩経過を追ってまいります。
硬膜穿刺後頭痛 頻度:1~2%血管内誤注入による耳鳴り、口周囲のしびれ、痙攣 頻度:5~10%くも膜下誤注入による両足の麻痺 頻度:1.6~2.9%(麻酔を止めれば元に戻ります)下肢の運動神経障害 頻度:0~0.14%硬膜外血腫・腫瘍 頻度:非常に稀